先に、短くお答えします。
企画書・提案資料は、「誰に何を判断してもらうか」を先に決めます。結論・根拠・実行方法・リスク・次の行動の順に整理し、事実と仮説を分けてから文章やデザインを整えましょう。
読み手の判断が進む資料にする
企画書や提案資料を作り始めるとき、手元の情報を順番に並べたり、先にデザインを整えたりすると、情報量は多いのに結論が伝わらない資料になりがちです。資料の役割は、作り手が説明したいことを網羅することではなく、読み手が状況を理解し、必要な判断や次の行動へ進めるようにすることです。
最初に『誰が、何を判断するための資料か』を一文で定義します。同じ企画でも、経営会議、営業先、協力企業、行政、社内担当者では、知りたい根拠、懸念点、必要な詳細が異なります。利用場面を決めることで、入れる情報と削る情報を判断しやすくなります。
意思決定から逆算して設計する7ステップ
01判断してほしいことを一文にする
承認、比較、協力、購入、参加など、資料を読んだ後に求める判断を一つに絞ります。複数ある場合は、最優先の判断と、その後の判断を分けます。
02読み手の前提と懸念を整理する
すでに知っていること、初めて知ること、反対や不安が生じやすい点を整理し、説明の深さを調整します。
03結論を支える根拠を集める
確認済みの数値、実績、調査、条件、写真、図、関係者情報を集め、出典と確認日を記録します。
04結論からページの順序を決める
背景から長く説明せず、要点、必要性、提案内容、実行方法、条件、次の行動の順に、読み手が判断しやすい流れを組みます。
051ページごとの役割を決める
各ページに『このページで理解してほしいこと』を一つ設定し、見出し、本文、図表をその役割に合わせます。
06内容確認と表現確認を分ける
数値・条件・固有名詞・論理を先に確認し、その後に文章、図解、デザイン、余白、可読性を整えます。
07利用後の更新方法を決める
誰がいつ使い、どの情報が変わるかを確認し、元データ、更新担当、版管理、差し替え期限を決めます。
事実・仮説・提案を混ぜない
提案資料では、確認済みの事実、現時点の仮説、これから実行したい提案が同じページに並ぶことがあります。区別がないまま断定すると、読み手はどこまで確認済みなのか判断できません。
数値や実績には出典と基準日を付け、仮説には『想定』『見込み』『検証が必要』などの状態を示します。提案には前提条件、対象範囲、実施主体、未決事項を添えます。未確認情報を空欄のまま管理することも、信用を守るための重要な工程です。
正式名称、役職、日付、金額、数値は元資料と照合したか
実績と活用例、確定事項と構想を分けているか
調査データに出典、対象、調査時点があるか
他社・他団体のロゴや写真に利用許可があるか
未確定の条件を確定表現で書いていないか
公開用と社内用で、掲載できる情報を分けているか
デザイン前にページ設計表を作る
文章や図表を作り込む前に、各ページの役割だけを一覧にしたページ設計表を作ります。ページ数を先に埋めるのではなく、読み手の判断に必要な順序がつながっているかを確認するためのものです。
設計表の段階なら、重複、説明不足、順序の違和感を小さな負担で修正できます。内容が固まってからデザインへ進むことで、見た目を整えた後の大幅な作り直しも減らしやすくなります。
表紙:資料名、対象、作成主体、日付・版
要点:読み手に判断してほしい結論
背景:なぜ今検討する必要があるか
課題:誰に、どのような問題があるか
提案:何を、どの範囲で行うか
根拠:事実、データ、比較、実績、検証方法
実行:体制、工程、期限、費用、リスク
次の行動:確認事項、依頼事項、連絡先
外注前に素材提供と制作の役割を決める
資料制作を外部へ依頼するとき、完成原稿を用意してから発注する必要はありません。一方で、制作側だけでは確定できない事実や判断があります。発注側は、目的、利用場面、読み手、確認済み情報、承認者、期限を共有し、制作側は、論点整理、構成、文章、図解、デザイン、確認手順を設計します。
『何ページ作るか』だけでなく、誰が情報を集め、誰が事実を確認し、修正指示をまとめ、最終承認するかを決めておくと、確認が分散しにくくなります。初稿の前に構成案を確認する工程を設けることも有効です。
発注側が確定すること
資料の目的、利用者、正式情報、掲載可否、社内方針、最終承認、納品形式と期限。
制作側が設計すること
情報の不足確認、論点と優先順位、ページ構成、文章、図解、デザイン、表示と整合性の確認。
双方で決めること
対象範囲、確認回数、修正方法、未確定事項の扱い、更新方法、二次利用の範囲。
AIで下書きし、人が内容を確認する
AIは、複数資料の要約、論点の分類、構成案の比較、見出しや文章の下書き、確認漏れの洗い出しに活用できます。情報が多い資料ほど、重複や不足を見つける補助として有効です。
ただし、AIが生成した数値、実績、引用、組織名、人物名、制度、日付を未確認のまま使うことはできません。最終的な主張、関係者への配慮、公開範囲、契約条件は人が元資料と照合し、承認者が確定します。AIの出力を完成品ではなく、検討と制作を進める材料として扱います。
Optisの支援:情報整理から資料制作へ
Optisでは、構想や手元の資料をもとに、利用場面、読み手、伝える順序、確認が必要な事実を整理します。そのうえで、企画書・提案資料・パンフレットの構成、文章、図解、デザインまでを一体で制作します。
営業、社内説明、行政・企業への提案、サービス紹介など、用途に合わせて必要な情報と表現を調整します。実施内容や制作範囲は、課題、優先順位、必要工数を確認したうえで決めるため、目的や原稿が固まっていない段階でも、現在ある情報からご相談いただけます。
現在使っている資料や参考資料
資料を読む相手と利用場面
判断・行動してほしいこと
確認済みの数値、実績、条件
使用できる写真、図、ロゴ
確認者、承認者、希望時期
この記事で確認した公式情報
本文の支援範囲、制度、ガイドラインに関する記載は、次の公式情報を確認しています。
このテーマのよくある質問
Q企画書や提案資料は、何ページが適切ですか?
Aページ数は目的と利用場面で変わります。先に、相手が判断するために必要な結論、根拠、条件、次の行動を整理し、各ページの役割を決めた後で必要ページ数を確定します。
Q原稿がなくても資料制作を依頼できますか?
A依頼できます。目的、利用場面、読み手、手元の資料、確認済み情報を共有し、ヒアリングと情報整理から構成・文章へ進めます。ただし、数値や固有情報の事実確認と最終承認は依頼側でも必要です。
QAIだけで提案資料を作成しても問題ありませんか?
AAIは要約、構成案、文章案、確認項目の作成に活用できますが、数値、実績、引用、契約条件、関係者への配慮は人の確認が必要です。公開や提出の前に、元資料との照合と承認を行ってください。
Q資料制作を外注するとき、見積もりで何を確認しますか?
A情報整理、構成、文章、図解、デザイン、修正回数、納品形式、元データ、更新、二次利用のうち、どこまで含まれるかを確認します。ページ数だけでなく、確認工程と役割分担も比較してください。
株式会社ファーストイノベーションが運営・編集しています。AIを調査・構成・下書きの補助に活用する場合も、確認できない数値・実績・固有情報は補完せず、公開前に人が内容・表現・リンクを確認します。内容は最終更新日時点の情報です。詳しい編集方針を見る


